酒井俊×内橋和久@市電ライブ

朝から雪まじりの冷たい雨、
ライブの日なのに、雨かぁ、と思いつつ、
電車の中の準備をする。
リハーサルももちろん市電の中で、
赤、青、緑のカラフルな蛍光管と
カーテンがついた市電の中は
なんだかへんてこな妖怪列車みたい、
乗ってるだけで、テンションがあがる。


お客さんの乗り込む場所まで、動き出した電車が、
日が暮れて暗くなって、雨にぬれた道路に映り、いい感じ、
こんな景色を見ながら、演奏を聞くなんて、雨で良かったなと思う。

歌と演奏が始まり、電車の中の空気が、心地よい緊張感に包まれて、
電車の音と歌と演奏が、本当に奇麗に絡みあって、
揺れも合わせて、全身で体感している感じがする。
電車も楽器の一部になっていた、こんなに絶妙にあわせる
事が出来るなんて、この二人はすごいなぁ、
一つ一つの音がとても気持ちよくて
ものすごく細かい音も逃したくないと感じた。
一緒に乗車した、お客さんも同じように、
じっくりと 音に浸かりながら、貴重な時間を体感をした。
終わってから、余韻がずーっと続き、
にやにやポヤ〜ンとしてしまう。よかったなぁ。